酸性ストレートとは？メリット・デメリットやおすすめな人をご紹介

クセやうねりのある髪をストレートにするには、縮毛矯正やストレートパーマを行うのが一般的です。しかし強い薬剤を使うと髪へのダメージが心配でしょう。酸性ストレートは、髪への負担を抑えたストレートの施術として人気があります。ここでは酸性ストレートとは何であるのか、また縮毛矯正との違いやメリットなどをご紹介します。

1. 酸性ストレートとは？

酸性ストレートとは、一般的なストレートパーマや縮毛矯正のようなアルカリ性領域でかけるのではなく、酸性領域でかけられるパーマです。

1-1. 酸性領域が髪への負担が少ない理由

健康な髪の状態は弱酸性であり、アルカリ性に傾くほどキューティクルが開いていきます。キューティクルが開くとそこから水分や栄養分が抜けてしまうため、髪の毛もパサついたりダメージを受けたりしやすくなります。酸性ストレートは弱酸性の薬剤を使用したストレートの施術で、キューティクルを開かずに薬剤を浸透させられるのが特徴です。キューティクルが開かないため施術中に水分や栄養分が抜けにくく、髪への負担を最小限に抑えストレートにできます。

1-2. 縮毛矯正との違い

酸性ストレートと縮毛矯正の違いは、薬剤が酸性であるかアルカリ性であるかです。髪の毛をストレートにするには髪内部のシスチン結合を切り、まっすぐつなぎ合わせることでストレートにします。アルカリ性の薬剤は、シスチン結合だけでなくイオン結合も切ってしまうため、髪にダメージを与えてしまいます。イオン結合は、弱酸性では安定するため、酸性の薬剤では切断されません。そのため酸性ストレートはシスチン結合だけを切り、余計なダメージは与えずにストレートにすることが可能です。

2. 酸性ストレートのメリット

酸性ストレートのメリットとしては、次の3つがあげられます。

2-1. 髪へのダメージが少ない

酸性ストレートのメリットは、髪へのダメージが少ないことです。酸性領域で施術が行えるため、キューティクルを開かず、ダメージを最小限にとどめストレートヘアにできるのです。

2-2. 髪質を問わない

酸性ストレートは、髪質を問わず施術が受けられるのもメリットです。健康状態のよい髪の毛はもちろん、ブリーチをしていたんだ髪にも施術できます。髪のダメージがひどくストレートパーマや縮毛矯正を断られた人でも、ほとんどの場合酸性ストレートの施術が可能です。

2-3. ナチュラルな質感に仕上がる

ストレートパーマや縮毛矯正でストレートにすると、針金のようにピンピンの質感になってしまいがちです。酸性ストレートは、ナチュラルな質感に仕上がります。

3. 酸性ストレートのデメリット

酸性ストレートには、いくつかデメリットもあります。

3-1. 時間がかかる

酸性ストレートのデメリットは、時間がかかることです。髪へのダメージが少ない薬剤であるため、放置時間を長くとる必要があります。また薬剤の力だけでなく、アイロンを使ってクセを伸ばす工程もあるため、3時間以上かかると見積もっておく方がよいでしょう。

3-2. 料金が高い

酸性ストレートは、通常のストレートパーマなどと比較して、料金の高く設定されているのがデメリットです。

3-3. ピンピンになりにくい

酸性ストレートは自然な仕上がりになるため、やわらかい質感ではなく、ピンピンした質感のストレートにはなりません。そのため真っすぐなストレートを希望する方にとっては、物足りない仕上がりになるかもしれません。

4.酸性ストレートがおすすめの人

酸性ストレートがおすすめの人の特徴は、次の3つがあげられます。

4-1. ダメージが気になる人

酸性ストレートは髪へのダメージが少なく、ダメージヘアでも施術ができるため、ダメージが気になる人に向いています。

4-2. クセが強くない人

クセが強い髪質は、ストレートにするためにアルカリ性の薬剤を使う方がよいでしょう。しかしクセがあまり強くない場合は、酸性ストレートでも理想のストレートに仕上げることが可能です。軽度のうねりやクセが気になる程度であれば、酸性ストレートを試すのがよいでしょう。

4-3. ナチュラルに仕上げたい人

ナチュラルなストレートヘアに仕上げたい人には、酸性ストレートが向いています。ストレートパーマや縮毛矯正の仕上がりが直毛すぎると感じる人は、酸性ストレートがよいでしょう。

5. まとめ